昨年6月に突然発表された、望月理恵のセント・フォース取締役就任。所属タレントが同社の取締役に就任するのは初でマスコミの話題にもなった。キャスターとして20年以上のキャリアを持つ彼女が、現在の心境、セント・フォースの現在を語った。
取締役の打診に「いやいやいや、やりませんよ」
――取締役就任はいつ決まったのでしょうか?
望月 社長からの「取締役をやらないか?」という打診は、4、5年前からありました。冗談だと思っていて「いやいやいや、やりませんよ」と答えていたんです。それが今回は急に「6月に発表するね」と(笑)。
会社の後輩からは、「おめでとうございます」というお祝いと一緒に、「自分のキャリアをこの先どうしたら? と不安に感じることもありましたが、望月さんのような生き方もあるんだと見えた気がします」「この事務所に来てよかった。現場の人間を役員にする会社で」なんて声も。ちょっとした希望にはなれたのではないかと思っています。
プレイングマネージャーでいいと言われています。「出役」だからこそ気づける事、できることをやっていきたいと思います。
社長からは「どんどん営業してくれていいからね(笑)」と
社長からは「どんどん営業してくれていいからね(笑)」と言われています。今までは知り合いが私に仕事を頼む時は、私を使わなければと思ったようなんですが、取締役になったことで「こんな仕事あるんだけど事務所に出来る人いない?」と相談されたり、仕事の幅が広がりました。営業と代理店を兼ねているような気がしています。
――昔のセント・フォースと現在は何か違いますか?
望月 「世界ふしぎ発見!」のレポーターをしていた頃、板東英二事務所にいたので板東さんの付き人も経験させて頂きました。その頃に縁があって、セント・フォースの久保地社長と出会ったんです。社長は個人の個性を尊重して、才能を育てていく尊敬できる人です。
私が事務所に入った頃、今から25年前は局アナ経験のないレポーターが中心でしたが、今は人数も増えて、元局アナの方、元アイドル、スポーツ選手、大学生も所属しています。しかもセント・フォースがブランド化されたようにも思います。