1ページ目から読む
3/4ページ目
翌9月6日もA子さんは朝9時半に「中華そば 堀川」へ出勤したが、この日も営業中から、理由がわからない暴行が続いたという。
「営業中から殴られ過ぎて意識朦朧としてしまうような状態でしたが、閉店後は前日以上に強く殴られました。前日は腕や体が多かったのですが、この日は首や後頭部にもパンチが飛んできました」
「指いらんやろ、どうせ何もできひんねんから」
さらにB氏は高速で回転する刃のついたミキサーを持つと、A子さんの手を掴んでその中に入れようとした。A子さんが身を守るためにオンにしていた録音機の中に、その時の生々しい会話が残っている。
B氏「手入れろ、手」
A子さん「すみません、できないです」
B氏「は? ほんならおまえほら、スピード落としたるわ。これやったらええやろ?」
A子さん「スピードとかじゃなくて……」
B氏「これやったら大丈夫やろ。これ3、2、1の2にしたるわ」
A子さん「すみません」
B氏「ターボこれやで?」(ハンドミキサーをターボモードに強める)
A子さん「2も1もターボもできないです」
B氏「これやったらできるやろ?」(ミキサーの速度を1にする)
A子さん「1もできないです」
B氏「手いる? 指いらんやろ、どうせ何もできひんねんから。その方が言い訳できるやんか、手ないからって。ちゃうか? それもそうやなとおもたんちゃうか? 言い訳できるやん。指がないんで仕事できないです。ああん? その方がええやんけ。ちゃう? ちゃうか? ええ?」
A子さんはこの日も暴行を受けながら店の片付け作業を続け、トイレで何度も吐いたという。18時頃に店を後にするまでBから「お前が悪い」と言われ続け、一種の洗脳状態になってしまっていったと振り返る。