〈あらすじ〉

1979年、テキサス。かつてロデオのスター選手だったマイク(クリント・イーストウッド)は、落馬事故で心と体に傷を負い、孤独に暮らしていた。馬の調教師の職を失った彼は、元雇い主のハワードからの、元妻レタと暮らす息子のラフォ(エドゥアルド・ミネット)をメキシコから連れ戻してほしいという依頼を引き受ける。メキシコシティに入ったマイクは、マッチョと名付けた闘鶏とストリートで暮らすラフォを見つけ出す。問題のある母親から逃れるために、ラフォはマイクとのアメリカ行きを決意する。レタの手下や警察に行く手を阻まれ、なかなか国境を越えられない2人は、親切な未亡人のマルタ(ナタリア・トラヴェン)と出会う。

〈解説〉

『リチャード・ジュエル』に続く、クリント・イーストウッドの監督作。誘拐した男とさらわれた少年の旅を描くロードムービー。監督50周年記念作品。104分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★★数々のC・イーストウッド映画が思い出され、異様な気分に。シンプルな構成で、味わい深い映画に。ニワトリも好演だ!

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆脚本は大まかだが、心の深さを何度も測り直すイーストウッドの優雅さが眼に沁みる。彼の運転する車は乗り心地がよい。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆90歳のイーストウッドを見る作品。美しく老い、味わいある物語を綴り、次世代に伝える。マッチョな鶏に思わず拍手。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★★益々、唯一無二の凄み。スター映画とインディ性が澄明な高みで融合。若作りとも老害とも無縁な賢者の呟きが聞こえる。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★★鶏と少年を乗せ南西を走るイーストウッドの車はバッド・ベティカーの西部の水の如く映画にしか存在しない心地よさだ。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

『クライ・マッチョ』(米)
新宿ピカデリーほか全国公開中
https://wwws.warnerbros.co.jp/crymacho-movie/