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《猟銃立てこもり》「老々介護の末、母親(92)の治療方針で不信感」地元で評判の医師を殺害した男(66)が発していた“事件の予兆”とは

《猟銃立てこもり》「老々介護の末、母親(92)の治療方針で不信感」地元で評判の医師を殺害した男(66)が発していた“事件の予兆”とは

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「車が衝突したようなドン!という物凄い音がしたんです。すぐにパトカーが家の近くの路地に入り込んできて、『小学校に避難してください』とスピーカーで指示を流していました。2階から外を見渡すと、盾を持った警察官がたくさん走り回っていて、『タダ事じゃない』とすぐにわかりました」(近隣住人)

規制された男が立てこもった現場付近 ©共同通信

 1月27日21時頃、埼玉県ふじみ野市の閑静な住宅街の民家から突然銃声が響き渡った。

猟銃を発砲 閑静な住宅街を恐怖が覆った

 この家を訪れていた理学療法士の男性(41)が「銃で撃たれた」と119番通報し、警察官が現場に急行したが、この家に住む無職・渡辺宏容疑者(66)が、訪れていた医師の鈴木純一さん(44)を人質に立てこもった。近隣住民はすぐさま近所の小学校と中学校に避難。集まった報道陣には防弾チョッキをつける姿もあり、現場は一気にものものしい様相となった。

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 埼玉県警は翌朝8時、施錠された玄関のドアを破り、閃光弾を投擲して突入。渡辺容疑者を確保し、殺人未遂容疑で緊急逮捕した。

規制線が張られていた現場近くの様子 ©文藝春秋 写真/宮崎慎之輔

 人質となった鈴木さんは意識不明の重体で病院へ搬送され、その後死亡を確認。通報した男性は胸のあたりを撃たれ重傷、人質となっていた医療相談員の30代男性が催涙スプレーをかけられ軽傷を負うという大惨事となった。

 社会部記者が語る。

「渡辺容疑者は92歳の母親と2人暮らしで、いわゆる“老老介護”をしていました。事件前日の26日に母親が死亡し、翌日に鈴木さんら7人が弔問に自宅を訪れ、トラブルになったようです」

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