日本ハムの稲葉篤紀GMの発言が波紋を呼んでいる。今オフ日本ハムを「ノンテンダー」とされ、1月31日に独立リーグの「福井ネクサスエレファンツ入り」が発表された秋吉亮投手について、「再契約も考えていた。ノンテンダーってそういう意味ですし。ただまとまらなかったということ」と話した。ファンからは「本当に再契約を考えていたのか」「口だけではないのか」などの声が上がっている。
昨年末「週刊文春」では、稲葉GMがノンテンダー通告時に選手たちを激怒させていたことを報じていた。当時の記事を再公開する。(初出:週刊文春2021年12月2日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)
◆ ◆ ◆
「事実上の“クビ宣告”を、いきなり叩きつけた。功労者に対して酷い仕打ちです」
日ハム・稲葉篤紀GM(49)に球団関係者はこう憤りを露わにする。
◆ ◆ ◆
GMの言うことに監督は口出しできない
「ビッグボス」を自称する新庄剛志監督(49)が破天荒な公約と奇抜なファッションなどで、連日話題を振りまいている日ハム。
「今季は中田翔選手の暴行問題があり、試合前の円陣で人種差別発言があった動画も拡散。悪いイメージを払拭するのに躍起です」(スポーツ紙記者)
18日には人気番組『芸能人格付けチェック』(テレ朝系)に、新庄監督と稲葉GMが出演することも発表。新庄監督はインスタグラムで〈稲葉GMあっちゃんを強引に誘いOKもらいました〉と、和気藹々とした雰囲気をアピールした。しかし、「2人の関係は特に良いわけでは無い」と前出の記者は語る。
「日ハムはフロント主導の球団。GMの言うことに監督は口出しできません。栗山英樹前監督も、選手の獲得情報などをGMから事前に伝えられたが、基本的にNOと言うことはなかった」
新庄監督も例外ではない。
「コーチ人事で意見が対立することもあったが、稲葉GMと吉村浩チーム統括本部長が主導して決めた。いいように操られているのです。それが如実に表れたのが、大田泰示外野手、西川遥輝外野手、秋吉亮投手との契約でした」(同前)
事件が起こったのは16日午前。秋季練習中の鎌ケ谷スタジアム内の一室に、大田、西川、秋吉の3選手がそれぞれ呼び出された。