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北朝鮮「核・ミサイル基地」秘密画像を入手 コロナ禍で着々と進んでいた“増産と地下要塞化”

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 整備された新たな道路網の全長は総計約5キロに及ぶ。この新たな山道は、最大道幅が約15メートルもある。これだけの道幅であれば、ミサイルの輸送起立発射機(TEL)の通行も可能であろう。

 つまり、この新たな道路網により、ミサイル搭載TELのような大型軍事車両でも山中から迅速にミサイルを高速道路へ移動できるようになったわけだ〉

白楊山の道路拡充・整備の様子(2019年11月時点)
白楊山の道路拡充・整備の様子(2021年9月時点)

日本は「対中国抑止戦略」を

 これらの画像を見てもわかるように、北朝鮮はミサイル基地を山間部に多数作ってカモフラージュし、しかも地下要塞化を進めている。

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 古川博士はこう警告する。

〈標的の特定、リアルタイムの追尾、精密誘導攻撃には、現在、日本政府が進めている情報収集衛星10基体制や小型衛星コンステレーションだけでは難しいはずだ。最新型の高価な無人偵察機が不可欠となる。それらを北朝鮮領空に侵入させるためには航空戦力と空中哨戒で北朝鮮の防空システムを無力化し、さらに精密誘導兵器も必要だ。

 もし第一撃でミサイルを破壊できなければ、日本は北朝鮮のミサイル攻撃にさらされる〉

  ――では、日本はどうすればよいのか? 古川博士は緻密な分析にもとづき、「対中国抑止戦略の一環として議論されるべき」という現実的な提言をしている。

 その詳細は、「文藝春秋」3月号(2月10日発売)に掲載されている。

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