10日、テレビ朝日は亀山慶二代表取締役社長が辞任したことを発表した。昨年8月以降、テレビ朝日では、スポーツ局の社員・スタッフによる不祥事が連続して発覚。業務監査・検証委員会が調査した結果、スポーツ局統括をする亀山氏とスポーツ局長との意思疎通が欠如していたこと、会社経費の私的利用などが発覚したとしている。「週刊文春」では、テレビ朝日スポーツ局の不祥事を報じてきた。テレビ朝日で何が起きていたのか。当時の記事を再公開する。(初出:週刊文春 2021年12月9日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)
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五輪閉会式直後の若手社員の宴会騒動、特番の収録中に卓球のリオ五輪銀メダリスト・吉村真晴が骨折する事故を起こすなど、不祥事続きのテレビ朝日。
同局のスポーツ局幹部が、部下との不倫デート代の領収書を、局に請求していた疑惑があることが「週刊文春」の取材で分かった。
この幹部はスポーツ局の業務推進イベント担当部長A氏。40代後半で、筋骨隆々でワイルドなイケメン。『世界体操』や『世界水泳』などテレ朝が国内放映権を持つ大型スポーツイベントの実質的な責任者だ。
「A氏は国際体操連盟・渡邊守成会長や日本水泳連盟・上野広治副会長の信頼も厚く、同局の亀山慶二社長も買っている。10月の『世界体操』では統括責任者を務めていた」(テレ朝関係者)
だが近年は目に余る行動も増えていた。
「社内規定で禁止されている自家用車で通勤したり、業務時間を守らなかったり。仕事のメールやLINEをスルーしたり。しかし社長に気に入られているため、上司も注意できなかった」(同前)
極めつけが部下のBさんとの不倫関係だ。