本日のNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』には、ひなたの上司・榊原誠さん(平埜生成)が登場する。美咲すみれ(安達祐実)と破天荒将軍・星川凛太朗(徳重聡)の結婚に撃沈する姿を見せていた榊原。第100回目となる本日の放送では、“時代劇界を揺るがすビッグニュース”をひなたに伝えるという。

 映画村の客数減少に悩みながらも、ひなたと共に奮闘する榊原を演じる平埜。29歳にして芸歴13年のベテランだが、これまでの俳優人生は決して順風満帆ではなかった。デビュー秘話や「カムカム」撮影現場の様子を報じた「週刊文春」の記事を公開する。(初出:週刊文春 2022年3月17日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)

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16歳で舞台デビューしたものの…

「僕も苦しい時代があったから、文ちゃんに……」

 そう告白するのは、映画村の職員・榊原誠を演じた平埜生成(ひらのきなり)(29)だ。

映画村を愛する榊原さん(写真 ドラマ公式HPより)

 16歳で舞台デビューし、既に芸歴13年の平埜だが、これまでの俳優人生は決して順風満帆ではなかった。

「途中で事務所を辞めたり、大きな舞台に出てもその後は仕事が無かったり。映画に出演後、役が回ってこない文ちゃん(五十嵐文四郎)の姿が自分と重なりました」

 だが、多くの舞台で経験を重ね、17年に大河ドラマ「おんな城主 直虎」に出演。今回、朝ドラ初出演を掴んだ。「毎回現場に行くのが楽しかった」と振り返る平埜。そんな撮影現場で一番話した共演者は?