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「相当なイケメンですから!」
お相手のA氏は、都内にある、ファッション誌の撮影ロケを得意とするロケバス会社のドライバー。女性誌編集者が解説する。
「ただの運転手ではありません。いわばロケのコーディネーター。撮影に適した場所に通暁しており、カメラマンやモデルら一行を案内してくれる。モデルが好きそうな食事の手配もできる。撮影の際にはレフ板も持ち、空き時間にはモデルの話し相手にもなる。情報通で、かつ気配り上手でなければ務まりません。それにそもそもAさん、相当なイケメンですから!」
実際、A氏の所属するロケバス会社は人気で、なかなか予約が取れないという。
とはいえ収入は別の話。どう逆立ちしても新川には及ばないはず。まさにA氏の気配り力の勝利といったところか。
A氏に話を聞くべく電話したところ、
「僕のほうで何か話すのは控えようと思います。相手もあることなので」
プロサッカーのユースチームに所属経験あり、との説も流れたが、「それは僕ではありません」と否定した。現場スタッフや関係者からも人気という評判には、「僕の耳には届いていないので、なんとも言えませんが……」と折り目正しく謙遜。
ノ“ロケ”話全開、とまではいかなかった。