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「お金と人を大量投入した」サイバーエージェント藤田晋社長が明かす『ウマ娘』大ヒットの裏側

「お金と人を大量投入した」サイバーエージェント藤田晋社長が明かす『ウマ娘』大ヒットの裏側

 サイバーエージェントの子会社、サイゲームスが昨年2月にリリースしたスマートフォンゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」。過去の名馬を擬人化した「ウマ娘」を育成し、レースに挑むゲームが、ダウンロード回数1300万を突破する大ヒットとなった。またテレビアニメやマンガなどでも高い人気を得ている。

 サイバーエージェントの藤田晋社長が「文藝春秋」の取材に応じ、「ウマ娘」大ヒットの裏側を明かした。

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藤田晋氏

「『ウマ娘』は当初、開発2年で配信するつもりでしたが、3年延期し、お金と人を大量投入してクオリティを上げていきました。時間をかけた開発ができたのは、RPG『グランブルーファンタジー』など他のゲームが当たっていたからに他なりません」

 この「ウマ娘」大ヒットの影響もあり、2021年度におけるサイバーエージェントの連結売上高は6664億円と前年比39.3%の増収となり、過去最高の業績をたたき出した。

「昨年、念願の馬主になりました。7月のセレクトセールでは1日で15億円を使い、5億円で競り落としたディープインパクト産駒の牡馬ドーブネをはじめ、今は27頭を所有しています。“爆買い”と揶揄されたほど1年目から巨額の投資ができたのは『ウマ娘』のおかげです」

 過去断トツの最高益を更新したものの、藤田氏に慢心は全くないという。