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姉・しのぶとは折り合いが悪く…

 結婚後も、渋谷区内の実家を2世帯住宅にして、菊五郎と富司と同居していた菊之助。だが、16年11月、港区内の超高級マンションを購入する。延べ床面積は約110平米で、妻・瓔子さんと計4億円のローンを組んでいた。一方、実家の表札からは、菊之助の本名「和康」と「瓔子」の文字は消えている。

 さらに、もう1つ理由が。

「姉・しのぶとの折り合いの悪さです。もともと、女性であることを理由に歌舞伎役者への道を絶たれたしのぶは、菊之助に比べて『落ちこぼれ感があった』とも公言している。そうした中、しのぶは今、フランス人の夫との間に儲けた長男・眞秀(まほろ)を立派な歌舞伎役者に育て上げようと、相当な熱の入れようです。ただ、“本流”の丑之助に比べ、眞秀は“傍流”。『皆、私と眞秀に冷たい』と母に泣きつくこともあり、富司も娘の味方になっているそうです」(歌舞伎関係者)

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 モモケンの主戦場・条映撮影所は東映撮影所がモデルだ。かつて、その看板女優だった富司。今、何を思うのか。声をかけたところ、

「東映の俳優会館とかでてきて、すごく、懐かしく見させて頂いています」

 母との間に生まれた“暗闇”が切り裂かれ、ひなたの広がる日が待たれる。