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「これはただの快楽殺人や…」ブチャを上回る“最悪の人的被害の街”ボロディアンカで報道カメラマン・宮嶋茂樹が撮った"無差別爆撃の惨状”

2022/04/08

genre : ニュース, 国際

洗ってもとれない人間の肉が焼ける匂いを嗅いで…

 この日のボロディアンカへのプレスツアーに参加した日本の新聞、NHKも含めたテレビ局の記者はやっぱりゼロやった。あれほど、米軍のイラク、アフガンへの民間人への誤爆は非難しながら、ロシアの無差別空爆はええんか? ボロディアンカの市民の話はいっかな無視やないか。

 洗ってもとれない人間の肉が焼ける匂いを嗅いでみんかい! 息を吸うたびにむせかえる埃と硝煙を頭から浴びてみい! これを見ても、家族を殺されたブチャやボロディヤンカの市民に「ウクライナ陰謀説」を問えるか?

変わり果てた街に佇む住民 撮影・宮嶋茂樹
ボロディアンカの街の入り口、バス停に取り残された住民の車。中に人がいなかったと思いたい 撮影・宮嶋茂樹

 ウクライナも今は戦時中や。ワシらほぼ全員がちょっとした撮影や行動でスパイ容疑をかけられたりする。身柄も一時拘束されたりする。

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物資を運ぶウクライナ兵 撮影・宮嶋茂樹
プレスに向かってポーズをとる兵士 撮影・宮嶋茂樹
遺体や路上の車にゼロ秒信管の手りゅう弾やブービートラップが仕掛けられているか警戒する。この手口はアフガンでソ連軍(当時)がやられた手口である 撮影・宮嶋茂樹

 ただ、特に検問所やバリケードでは、武器を持った将兵や警察部隊にカメラ向けることはできんが、そのほかの市民やプレスツアーで顔を合わせる軍人などには自由に質問できるし、そばに内務省の役人が控えていようと、質問をさえぎられることは一度もなかった。

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