――普通の針よりも、手術道具を使った方が綺麗に仕上がる?
夫曰く、ぬいぐるみのように立体的なものを縫うのは、U字に曲がった手術用の針の方がやりやすいそうです。
――ちなみに「真皮埋没法」とはどんな技術なの?
皮膚を裏側(真皮側)から透明な細い糸で盛り上げて縫う方法で、縫い目が表面に出ないので、傷跡を目立ちにくくしたい場所を縫う縫い方です。
息子のランドセルもサクサク補修
――他にも手術の技術を生かした場面はある?
子供たちの学校に持っていく雑巾を縫ったり、もっと大きなぬいぐるみの縫合をしてくれたりもしました。あとはよく夫は鶏ハムを作るのですが、皮や脂肪を身から異常に綺麗に剥離してくれます(笑)
――この“バズ”を旦那さんは知っている?
はい。夫も「そんなに変わったことなのか」と驚いてます。
――大きな反響がありましたが…
うちでは夫の見慣れた光景が、他の方にこんなに面白がっていただけるのかと驚きました。
毎晩、自宅で縫合の練習をしているため、その一環で今回の“手術”をしたという旦那さん。
人間とぬいぐるみではもちろんかなりの差があるだろうが、縫合の技術は普段の生活の中でいろいろ活躍しているそうで、当時小学生だった息子さんのランドセルが「卒業まで数週間」というタイミングで壊れてしまった時も、ササッと縫ってくれたそうだ。
思いがけない場面で活躍した、旦那さんの手術のスキル。ほっこりする写真の裏には、命を確実に助けられるために…と積み重ねられている確かな技術があった。
なんか需要ありそうなんで。
— トラ理事長秘書 (@kameyam45359686) April 3, 2022
バリィさんの裂傷を、外科医の夫が真皮埋没法で縫合した時の記録です。 pic.twitter.com/f9F55pgwZW