『浪費図鑑 ―悪友たちのないしょ話―』(小学館)でオタク女子の生態を明らかにした劇団雌猫の4人と、「ここ何年かは、カードの明細書は目の焦点を合わせないで数字を直視しないようにして取り出すようにしています」と近著『おしゃ修行』(双葉社)で告白した辛酸なめ子さん。それぞれの『浪費』についてとことん語ります(#2に続きます)。

辛酸なめ子さん

「引き寄せの法則を信仰しているんです」

ユッケ 辛酸さん、今日は本当にありがとうございます! 劇団雌猫のユッケです。今ハマっているのはジャニーズJr.ですが、基本的に、若手俳優とかカッコいい男の子が好きです。コンサートや舞台に繰り出しているうち、気づけば月に平均10~15万円ぐらい使っているという状況です。

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辛酸 辛酸と申します。こちらこそ、今日はよろしくお願いします。昔はSPEEDとかブリトニー・スピアーズとか、アイドルが好きだったんですけど、今はもう少しスピリチュアル系のものに惹かれがちで、パワーストーンはよく買います。物欲にただれがちです。

かん かんです。よろしくお願いいたします。推しは、SEVENTEENという13人の男の子からなるK-POPグループです。

劇団雌猫のユッケさん、かんさん

辛酸 13人もいるんですか。

かん はい。もともと私は、モーニング娘。やNMB48などの女の子アイドルしか好きになれなかったんですが、彼らは乙女ゲームのキャラに限りなく近い優しさと甘さをもった人たちで。昨日も、ライブ終了後の彼らを見送るという「お見送り会」に行ってきました。奇跡的に抽選で当たったので。

辛酸 それはすごい。

かん 引き寄せました。劇団雌猫のなかでもとくに、私とユッケちゃんは、引き寄せの法則を信仰しているんです。

辛酸 紙に書くと願いが叶うっていう、あれですか。

ユッケ 私たちは紙じゃなくて、Twitterですけど。鍵垢(鍵付きアカウント)に、すでに起きたことのように過去形で願いを書くんです。

かん 「お見送り会に当たった」って書いたら本当に当たりました。ますます信者になりそうです。

辛酸 むりやり既成事実にしてしまうわけですね。

かん 運気を重んじる傾向にあるので、辛酸さんのご著書にも、うなずくことばっかりです。ちなみに、お金はあればあるだけ使うスタイルです。

辛酸 それもすごい。