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「NiziUがあるんだからGoziU作りましょう」

――GoziU結成の経緯を教えてください。

ぴろりん フォロワーを増やすために交流する数百人規模の大きなルームがあって、そこで最初にKyokoちゃんと知り合ったのが2021年の2月頃です。一緒に司会みたいな役割をしたり、色んなルームを回ったりするうちに仲良くなって、少人数のルームでも雑談するようになりました。

©文藝春秋 撮影/末永裕樹

Kyoko 下ネタから社会問題、プロ野球、芸能界など本当に雑談ばかりしていて。コロナ禍で人と会えない中、ログインすれば誰かと喋れるのでお茶をしに行くような感覚でしたね。地震の情報も、震源近くにいる人が「揺れた!」と教えてくれるので、ニュースより早かったこともあります。

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ぴろりん 日本ではまだコロナワクチンの接種が始まっていなかった当時でも、イスラエルでワクチンを打った人やオーストラリアでコロナにかかった人と喋れたり、世界中の色んな話が聞けて、こんなに良いツールはないと思いました。そのルームに現在のプロデューサーであるYOHEIさんが出入りするようになって、冗談で「NiziUがあるんだからGoziU作りましょう」と言い始めたのが発足の経緯です。

高級老人ホームを回れば社会貢献できるよね

――お二人はアイドルが好きだったんですか。

ぴろりん 好きでも嫌いでもなく……興味がなかったですね。役者という仕事柄、共演したことはありましたけど、自分がなるというのは考えたことがなかったです。「GoziU」を名乗ってますけど、実は紅白歌合戦以外で「NiziU」を見たこともないんです。

©文藝春秋 撮影/末永裕樹

Kyoko 私も特に興味はなかったです。でも、雑談しているうちに「高齢者のところに若い子がいっても喜ばれないよね」という話になって。「私たちならハグもしてあげられるし、おひねりをくれるなら胸の谷間に挟んであげるのだって平気だし。高級老人ホームを回れば私たちも社会貢献できるよね」と、主婦の立ち話みたいなものですね。

ぴろりん それで結成が決まって、すぐにおみつさんを誘いました。おみつさんは大きなルームで交流もあったし、西尾一男の声マネをしているのが面白かったんです。それと、アイコンを自分の顔にしていたことがあって、こんなに綺麗な人なんだと思ったのを思い出した。キャラクターも立っていてビジュアルも良い、これは頼むしかないなと思いました。

おみつ (友近のネタ「西尾一男」の声マネをしながら)Clubhouseの鍵付きルームに呼び出されて。学校で言ったら体育館の裏ですよ! でも話聞いてたら面白そうやったんで、やってみよか!っていう軽いノリです。でもちょっと怖かったですよぉ。フルボッコにはならんかったけどね。

©文藝春秋 撮影/末永裕樹

ぴろりん メンバーが3人では足りないので、そこからオーディションの開催を決めました。せっかくならClubhouseで完結させたいということで専用のルームを作ったのが8月の終わりぐらいでしたね。