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――冗談から生まれたにしては、かなり本格的な動きに思えます。

ぴろりん オーディションの開催は大きな一歩に感じますよね。でも本当に自然な流れで、「とりあえず3人ではダメだから人を増やしましょう。じゃあ何人にする?」と。何人にするか、誰にするかが問題であって、オーディションをすること自体はごく当たり前のことでした。何もためらうことはなかったです。

「GoziU」と聞いて、「やりたい!」って

――Miyukiさんともものりさんはオーディションのことをどうやって知ったんですか。

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もものり 本当にたまたまですね。大きいルームでアラフィフアイドルを作るという告知を聞いて、行ってみようかなと。私は若い頃からアイドルが好きで、応募したことはありませんでしたが、おニャン子クラブに入るのが夢でした。NiziUのオーディション番組も録画するぐらい見てましたね。だから「GoziU」と聞いて、「やりたい!」って。

©文藝春秋 撮影/末永裕樹

Miyuki 私はインスタによくダンス動画をアップしていて、そこで知り合ったCさんに「アイドルのオーディションを受けるから見に来て」と誘われたのがきっかけです。応援のつもりで見に行ったら、出たい人は手を挙げるというシステムだったので、手だけ挙げとこうかな、と思ってエントリーしました。

Kyoko でもMiyukiさんの合格はYOHEIさんも即決でしたね。インスタの動画を見て気に入って、面白いからグループには絶対必要だ、と。

Miyuki 急に踊りたくなったときのためにインスタを始めたんですけど、動画用に化粧してるうちにやる気がなくなっちゃうんですよ。それでサングラスをかけて、娘の洋服をターバンっぽく頭に巻いてムーンウォークしたり、ジョン・トラボルタの『サタデー・ナイト・フィーバー』を踊ったりしていたのがウケたみたいです。

©文藝春秋 撮影/末永裕樹

一般のおばちゃんじゃないと面白くない

ぴろりん メンバーはほとんどYOHEIさんが決めたんですけど、もものりさんだけ私が決めました。アイドル顔の人が1人は必要だと思って。ダンスも上手だったし。

Kyoko 落選した方の中には、本格的にダンスをやってる方とか、とあるテレビ番組でレギュラーを持っていて「オーディションには一度も落ちたことはありません」という方もいました。でもそれは完成されていて伸びしろがない、一般のおばちゃんじゃないと面白くないというので受からなかった。そこは若いアイドルの子たちの中に広瀬すずちゃんがいないのと同じです。

ぴろりん おばさんだからなおさら、共感してもらえるかどうかというのはポイントだったんです。