クラファンを活用した理由
――CDデビューの資金はクラウドファンディングで支援を募りました。Clubhouseに続き、現代っぽい手法ですよね。
ぴろりん クラファンを実施したのは、もちろんレコーディング資金も目的でしたが、歌を聞いてもらえる、認知してもらえるというのが大きかったです。極端な話を言えば、金額は達成しなくても良かった。それよりも、どれだけの人が応援してくれるかということに興味がありました。次回以降も応援してくださる方がどう増えるかを見ていきたいので、音源はクラファンでしか買えないようにするつもりです。今っぽく見えますけど、結局は実験・調査・分析。古くからの手法がベースです。
――300万円という金額はどうやって決めたのでしょうか。
ぴろりん CDも出しますし、PVも撮るということで、その必要経費ですね。先日撮ったPVも100万円ぐらいかかりました。全体的に思ったよりかかるなという印象です。
Miyuki 素人の集団だから綿密な計算はできなくて、やってみて初めてわかることが多いですね。
Kyoko 曲を作ってくれた人にも、詞を書いてくれた人にも、まだ何もお礼ができていないんです。ほとんど無料でやってもらっている。我々はノーギャラでいいんですけど、自分たちの仕事をしながら厚意でやってくれているクリエイティブチームには、きちんと報酬を渡したいと思っています。
GoziUの“母心”「バズって、若手クリエイターを世に」
――作詞者や作曲者もClubhouseでつながった方々なんですよね。
ぴろりん はい、宣材写真を撮ってくれたカメラマンやメイクさんもそうです。ただ、彼らは1日拘束することになるのでお金を払ってるんですけど、音楽家やデザイナーといった長期で関わってくださっている方にはお支払いができていない状況です。
Miyuki クリエイティブチームは音楽家も映像作家も20代がほとんどだよね。
Kyoko まだ独り立ちはできないので働きながら夢を追っている子たちです。私がこの活動をしている目的のひとつは、彼らを一人前にすること。私たちがバズって、クリエイターたちを世に出したいんです。私たちはたかが知れてますけど、話題になることで彼らが注目を浴びて、一本で食っていけるようになったら嬉しいなぁ。
ぴろりん 音楽家を令和の織田哲郎にしたいんですよね。せっかくのご縁ですから。
好奇心と行動力を活かし、グループ始動に向けて充実した日々を過ごしていたメンバーたち。そのすべてが順調かと思えた。しかし、インタビュー記事がYahoo!ニュースで総合1位に輝いた直後、3人のメンバーの“突然の脱退劇”が幕を開けたのだ。
#2では快進撃の裏側で生まれていたメンバー間の軋轢と、それを乗り越えたGoziUの“今”を聞いた。
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