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「さようならだ人生」動画配信アプリで性被害を告白

 さらにB子ちゃんは、イルカの絵が書かれたメモ帳に「さようならだ人生」という言葉を使いながら6枚にもわたって自身の心境を綴っていたことを明かした。

 2019年の7月には、某動画配信アプリを使用し、自身の性被害を告白した。その動画配信アプリを介して出会った友人の助言で、B子ちゃんは母のA子さん宛てにヤマモト被告から受けてきた性被害を告白する手紙を書いた。その手紙を読んだA子さんは警察に通報し、捜査の結果、ヤマモト被告は逮捕されたのだった。

大阪府警本部 ©iStock.com

 B子ちゃんは「自分のしたことに向き合ってほしいです。(裁判の結果については)向き合って認められるようなことにしてほしいと思います」と声を震わせて答えたのだった。

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被告はB子ちゃんの告発を「作り話」と主張

 昼の休憩を挟んで、午後からは被告弁護人側の質問が行われた。

 逮捕当初からヤマモト被告は容疑を否認し、B子ちゃんの告発を「作り話」と主張している。

 ヤマモト被告の弁護人は午前中に行われたB子ちゃんの証言の矛盾点を指摘しようとした。B子ちゃんに沖縄で強制わいせつを受けた際に泊まった部屋の見取り図を書かせたり、行為中のそれぞれの手の位置についても答えさせたうえで、「その体の向きでは触ることが不可能ではないか」などと聞いた。そのほか、被告弁護人は、B子ちゃんが配信していた動画の内容について繰り返し質問。さらに「あなたが被告人の手をつかんで、あなたの股間にあてる。そういう行為をしたことはありませんか?」と、B子ちゃんが誘って、行為に及んだかのように印象付けようとする質問をした。B子ちゃんは間髪入れず否定をしたが、弁護人の追及にB子ちゃんはたびたび言葉をつまらせ、声は明らかに疲弊していた。

 午後3時過ぎ、弁護人側の質問が終了。続いて、B子ちゃんの母親のA子さんへの検察側の質問が始まった。

#3へつづく)