クズ芸人として世間をにぎわす芸人・ナダルさん。そんな彼にも、実は「何があっても浮気はしない」と誓ったパートナーがいました。ナダルさんを射止めた女性とはどんな人なのでしょう?

 新刊『いい人でいる必要なんてない』より一部を抜粋。(全2回の2回目/前編を読む)

ナダルが永遠の愛を誓った相手とは?(写真提供:KADOKAWA)

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ナダルの妻

 僕には妻と子どもがいる。

 妻と一緒にいて幸せだなと思うのは、何より安心できることだ。僕の仕事のことを分かってくれて、子どものことを考えてくれて、僕の気付かない部分に気付いてくれて、そういったすべてが僕の支えになっている。何も特別なことはない、ありふれた夫婦の姿だろう。僕も妻に対して、同じように理解者でありたいし、助けられる部分は助けてあげたいと思っている。

 芸人の中には、いつまでも独身で女の子と遊んでいたい、というタイプの人もいるが、そういう芸人と比べると僕は昔から結婚願望をちゃんと持っているタイプだったと思う。「母親を悲しませるようなことはできない」という気持ちが若い頃から強くて、結婚は当然するもの、しなくちゃいけないもの、という認識だった。

 独身時代にはそれなりに女性と遊んだ経験もあるつもりだが、独身のいいところと同じように既婚のいいところも知りたいという気持ちが強かった。妻とはいわゆる授かり婚だったが、僕の遊びたい気持ちも落ち着いてきた頃で、タイミング的にはちょうど良かったんだろうと思っている。

 僕は、出会った頃から妻の仕事ぶりや生き方を尊敬している。妻は自分より年上で仕事もできるタイプだったから、僕は妻の話していることが理解できないことも多くて「レベル高いなあ」と心の中でいつも思っていた。それでも、僕が食事に誘うと妻はいつも来てくれて、僕の中では「結婚するならこの人かも」という予感もあった。