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「もしあと1週間でもコロナに罹るのが遅かったら、きっと助かったよ」突然の死から2年。ドリフの3人が志村けんと伝説のコントを語りつくした

 2020年3月に新型コロナウイルスのため急逝した志村けん。3回忌が過ぎたのを機に、加藤茶(79)、仲本工事(80)、高木ブー(89)3人のザ・ドリフターズが「文藝春秋」のインタビューに応じ、初めて数々の秘話を明かした。

ドリフターズ

◆ ◆ ◆

加藤 志村が死んで、もう2年になるんだな。この前の3月29日が三回忌だった。

高木 俺はなんかまだ実感が湧かないんだよね。いまだにその辺りからスッと出てきそうでさ。あいつはバカだよ。死んじゃうなんて、イカンよ。

加藤 やっぱり惜しい奴を亡くしたよな。コロナって何なんだ、何でそんなに騒がれるんだって思ってたら、いきなり「志村が死んだ」って聞いて。あの瞬間は、驚いて何にも言えなかったよ。

仲本 世間にコロナの怖さを知らしめてくれたのは、志村だよね。

加藤 それは言えるな。

高木 2年前だから、まだワクチンもなくて、医者も治し方を知らないし、世の中がてんてこ舞いになってた時期だよ。よりによってそんな時に罹るなんて……。今なら助かって帰ってくる人も多いだろ。そう考えると、余計なこと言うようだけど、もし志村があと1週間でもコロナに罹るのが遅かったら、きっと助かってたよ。もっと病院の体制も整っていてさ、違った結果になったと思うんだよな。

加藤 まあな。でもあいつだって罹りたくて罹ったわけじゃないからさ。不可抗力だよ。

志村けんさん

高木 不可抗力だなんて、一言じゃ言えないよ。あんな早い時期に罹って、やっぱバカだよ。

加藤 いや、言えるんだよ。罹ったのは仕方ない。あの頃は、無理だったんだよ。

高木 そうかな。

「威勢のいい風呂屋」の裏話

 話題は空前の視聴率を記録した国民的番組「8時だョ!全員集合」「ドリフ大爆笑」時代の思い出に。いまも語り継がれる伝説のコントの裏側がつぎつぎと明かされる。

加藤 「もしもシリーズ」で、「威勢のいい風呂屋」ってあっただろ。あれなんかも志村と俺がアイデア出したんだよ。

仲本 そうだった。