ゴールデンウィークで世の中が明るいなか、暗闘がまた繰り広げられていたことをご存知でしょうか。「産経新聞VS朝日新聞」、そして「安倍晋三VS朝日新聞」です。
まず私が熟読してしまったのは『憲法記念日には産経を読もう 論説副委員長・沢辺隆雄』(5月3日)というコラムでした。冒頭から朝日ネタ。産経の論説副委員長は以前に他紙の先輩から「日教組の先生は、朝日と週刊プレイボーイしか読んでいない」と教えられたという。
《本当かと思ったが、教員が朝日好きなのはたしか。プレイボーイはグラビアが目当てというより、時事ネタなどを青少年向けに分かりやすく扱っているから、らしかった。》
そのあと、
《いずれにしろ先生が世間知らずなことは、昔から教育関係者が認めることではある。》
バッサリ。朝日憎しのあまり巻き添えを食らうプレイボーイ!
最後は《学校では自ら学び、考える力が重視されるようになった。だが考える力を支える土台の大切さは忘れがちだ。先生こそ産経を読み、世間を学んでほしい。》と自画自賛で終わる。
ここで発売中のプレイボーイを確認してみた。すると特集で《「ジャーナリズム」とは何か?》が組まれていた。テレビ朝日のキャスターだった富川悠太氏が4月から「トヨタ所属のジャーナリスト」となったと公式サイトで報告したことに対し、それは広報だろというツッコミが各所で起きた。プレイボーイはこの際「ジャーナリズム」とは何かを考えたのである。かなり読みごたえがあった。産経の論説副委員長も読んだほうがいいと思う。