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「桜を見る会」をめぐる因縁も
さらにGW中、今度は安倍氏の「桜を見る会」夕食会(前夜祭)に注目が再度集まった。夕食会の費用を安倍氏側が補填した問題で、東京新聞の請求で開示された配川博之元公設第一秘書の刑事確定記録から「安倍氏と秘書 矛盾次々」(5月3日)と一面で報じられたのだ。
その3日後、今度は朝日新聞も同様の供述調書などを閲覧したことを報告。秘書らが、夕食会の費用の補填は選挙区内での違法寄付にあたると問題視されることを懸念して意図的に収支報告書への記載を避けたと供述していたことが分かった、と報じた。
ここで面白かったのは「そのまま収支報告書に載せればマスコミにも取り上げられ、シビアな問題になる」という秘書らの懸念だ。秘書が供述で言及していたのは「12年秋の朝日新聞の記事」だった。
《安倍氏が代表の自民党山口県第4選挙区支部がキャバクラなどでの飲食代を政治資金で支払ったという内容で、「安倍も激怒して配川を厳しく叱責した」という。》
ああ、12年秋にも「安倍晋三VS朝日新聞」がおこなわれてた。それに懲りた秘書らはきちんと対応を協議することなく「互いに相手に任せるような形」になって放置されたという。
5月7日、朝日は社説で『「桜」費用補填 安倍氏の口から説明を』と書いてきた。朝日は安倍氏の供述調書の閲覧も求めたが許されなかったという。朝日社説を熟読している安倍&産経が目に浮かぶ。これからどんな「反撃」があるのだろう。
ちなみに私は2年前の当コラムで当時の安倍首相と菅義偉官房長官についてこんな感想を書いている。