昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2017/12/16

アントニオ・グテーレス 国連事務総長
「夢遊病のように紛争に突入することを避けなければならない」

朝日新聞デジタル 12月14日

 来日したグテーレス国連事務総長は14日、日本記者クラブで会見を行い、「夢遊病のように紛争に突入することを避けなければならない」と警告。「軍事的な解決策はひどく否定的な結果をもたらすだろう」と語った。

儀仗隊による儀礼を受けるグテーレス国連事務総長と安倍首相 ©AFP=時事

 また、グテーレス氏は「非核化の達成は外交によるものでなくてはならない」と強調。対立を深める米朝両国に釘を刺した形だ(産経ニュース 12月15日)。

 一方、安倍晋三首相はグテーレス氏と2時間強にもおよぶ会談を行い、圧力を最大限まで高めて北朝鮮に路線転換を迫る日本の方針を説明。「(15日に行われる)安保理閣僚級会合では圧力強化に資する力強いメッセージをともに発出したい」と呼びかけた。それに対して、米朝の対話仲介に意欲を示すグテーレス氏は安倍首相に外交努力の必要性を訴えた(時事ドットコムニュース 12月14日)。

 安倍首相は今年9月、国連総会で「対話による問題解決の試みは一再ならず、無に帰した」「必要なのは対話ではなく圧力だ」と演説している(朝日新聞デジタル 9月21日)。日本が選ぶべき道は、「対話」か「圧力」か。

レックス・ティラーソン 米国務長官
「前提条件なしで北朝鮮との最初の会議を開く用意がある」

産経ニュース 12月13日

 トランプ政権が北朝鮮への対応をめぐって揺れている。米国のティラーソン国務長官がワシントンで講演し、「前提条件なしで北朝鮮との最初の会議を開く用意がある」と発言した。米国はこれまで北朝鮮が非核化の意思を示すことを対話の前提としてきたが、ティラーソン氏は「非現実的だ」との見解を示している。

レックス・ティラーソン米国務長官 ©AFP=時事

 ティラーソン氏は米国としてあらゆる事態を想定して軍事的な選択肢も準備していると強調したが、「圧力」一辺倒だったこれまでの方針からは大きな変化が見られる。ロシアのプーチン大統領はトランプ米大統領との電話会談でティラーソン氏の発言に触れて、「非常に良い兆候だ」と評価した(時事ドットコムニュース 12月15日)。

 一方、米国務省のナウアート報道官は13日の記者会見で、ティラーソン氏の発言について「新しい方針を打ち出したわけではない」と述べ、政策転換との見方を否定している(共同通信 12月14日)。