先日、某シンクタンクの政策勉強会で「また官邸が程度の低い会議を立ち上げてブーイングが起きている」という話をされたので、どんな話をしているのかと思って内閣官房のサイトに見物に行ったんですよ。まーた税金使ってくだらん会議やってんのかと。
そしたらこれ。
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/ichiokusoukatsuyaku/jinsei100.html
題して「人生100年時代構想」。ほっといてくれよ。最初タイトルだけ見たときはそう思いました。国民が寝たきりになりながら100年生きようが20歳で若い命を戦場で散らそうが好きで生きてるんだからどうでもいいだろと感じたんですけど、語られている中身を見てみるとコンパクトに有識者が問題意識をぶつける内容になっていて興味深いわけです。
人生100年時代構想会議の大きなテーマとは?
簡単に言えば、大きなテーマは2つで「アベノミクスの3本目の矢が失敗に終わったから教育改革と紐付けて生産性の高い仕事を実現できる知価社会を実現しよう」ってのと「年寄りは未来がないから死ね」であります。まあ、単純に生産性がマイナスになる老人に金使っても国益に資さないから、ほどほどにしておいて若者の教育や科学技術、企業と国民の働きやすさに力点をおいたほうがいいだろという話ですね。どこぞの長谷川豊が叫んでいた話を有識者が格調高く申し立てるとここまで薫り高い文言になるのかと思うと心が晴れやかな気分になれます。
一番の日本の問題点というのは、高齢者の割合が高くなり、彼らが病気がちになって働けなくなると、国としては生産性のなくなった彼らから税金を取れない以上に年金を払ったり健康維持のための費用を肩代わりしなければならなくなったけれども、減少する若い人が生み出す貴重な生産性を高齢者のために使って良いのか、という話であります。あ、これは私がそう言ったんじゃなくて会議をしている有識者の話をまとめるとこんな感じだって話だからね。私の意見じゃありませんよ。