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「しいたけの大逆襲」というよくわからないキャッチフレーズ

 CV+D+AのAの部分に関して例を出すと、『しいたけスナック 125g入』のパッケージには、「しいたけの大逆襲」というよくわからないキャッチフレーズがあります(笑)。このように、ニュアンスはなんとなくわかるけど意味はよくわからない、みたいなフレーズでも、あえてパッケージに盛り込むことで面白さを演出していますね。

 

 またCV+D+AのDの部分、つまり価格に対しても妥協はしていません。これは他社様と比較して1円でも安くするということではなく、お客様がその機能、味や量に対して、ご納得していただけるギリギリの価格設定をするということです。

――ちなみに卸しで仕入れる商品と「情熱価格」で独自に開発された商品では、どちらの利益率が高いのでしょうか。

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中武 それは一般的にも高いとされているほうです……(笑)。ですので、今後はファンの方に長く愛していただけるようなクオリティーの高い商品を数多く作り、それがビジネス面でも確かな存在になっていければと思っております。

ドン・キホーテ、PBマーケティングチームの中武正樹さん

毎月3000件のダメ出しを受ける

――では同ブランドの商品開発において、重要な役割を担っているというサイト「ダメ出しの殿堂」についてお教えください。

中武 「ダメ出しの殿堂」は、名前の通りダメ出しを募集するための特設サイトです。ブランドリニューアルの際にお客様と一緒に作り上げるブランドにすることを約束したので、コールセンターやお問合せ窓口とは別に、「情熱価格」の商品に対する意見だけを寄せられる場所として作りました。

 いい商品を作ろうとしたとき、お褒めの言葉ばかりでは芯を食った商品開発はできないと思ったんです。なので、あえて“文句中心の感想をお願いします!”とこちら側が窓口を用意すれば、お客様も遠慮なく言ってくださる。「ダメ出しの殿堂」は、お客様の率直なニーズをいただくために用意させていただいたサイトということですね。