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画期的なフォルムが目を引くが、これはあくまで研究段階。なぜ今の段階で公表したのだろうか? また、空の輸送は一体いつ本格的に始まるのか? 担当者に聞いてみた。


――なぜ実物ではなく「研究成果」を公開したの?

今回の研究内容を実装するためには、サイクロテック社だけではなく自律制御や量産設計などの領域を担っていただけるパートナーの存在が不可欠です。こうしたパートナーとの連携を今後はかるために広く公開しました。


――このドローンは、どうしてこんな形になった?

PUPAを用いた安全で効率的な荷役やメンテナンスと、風に耐えて狭い土地に着陸しながら省エネで高速飛行も行うという要求を満たす設計を追求した結果、このような形状になりました。航空機としての効率と人間の作業性を両立させる形です。

(出典:ヤマトホールディングス)

――では、ヤマトグループはなぜ「空の輸送」を目指している?

近年の技術革新によって空の領域での新しい輸送手段が出現し、これらを活用することによって、新しい価値を提供できる可能性が拡がっています。この可能性を活かし、今後益々多様化するお客様のニーズに応えるという使命の追求のため、研究開発を進めています。


――プロペラがあるドローンは実用化が難しいの?

今回の発表は、この機体を実際に導入するということでもなければ、サイクロローターの技術のみを使うということでもありません。他の方式にもメリット・デメリットがあり、サービス提供にあたっては、提供価値を最大化する機体を総合的に評価して採用したいと考えています。

(出典:ヤマトホールディングス)

実用化は?「2020年代前半には最初のビジネス導入」

――このようなドローンが実用化すると宅配はどう変わる?

これまでの技術では実現し得なかったオンデマンドな超高速輸送サービスを提供できると考えています。


――「空の輸送」はいつ実用化される予定?

2020年代前半には最初のビジネス導入をして、段階的に本格的なサービスを提供していきたいと考えています。

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(出典:ヤマトホールディングス)

実はヤマトホールディングスでは、今回発表した以外にも様々な形のドローンを研究している。

その中には、もちろん普通のプロペラをもつ機体もあるが、実際にどれが空をとぶのかはまだ分からない。どんなドローンが空をとぶのか、生活がどれだけ便利になるのか、空の運輸が実現する日を楽しみに待ちたい。