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バイクに乗るきっかけは『ファイナルファンタジーⅦ』

――今のお話を聞くとかなりアクティブな印象を受けますが、もともとはインドア派だったとか。

アッキー バイクを始めるまでは超インドア派の引きこもりだったんです。毎日家の中でイラストを描いたりゲームをしたりしていました。

――そんなアッキーさんが、なぜバイクに乗るようになったんですか?

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アッキー 実は以前、ブラック企業に勤めていて、心身ともに疲れていた時期があったんですよ。癒やしがほしくて「何か趣味を見つけたいな」と思っていたときに、当時大好きだったゲーム『ファイナルファンタジーⅦ』のキャラクター、クラウド様がバイクに乗っているシーンを思い出したんです。

 それがきっかけで、4年前くらいに普通二輪免許(編集部注:中型バイクを運転できる免許)を取りました。

©三宅史郎/文藝春秋

オトンの“バイク写真”が衝撃的にかっこよかった

――バイク自体にはもともと興味があったのでしょうか。

アッキー 私のオトン(お父さん)が若い頃にバイクに乗っていて、そのときの写真が実家にあったんです。小さい頃の私はバイクと言えば仮面ライダーのイメージが強かったので、その写真を見たときは「自分の身近にもこんなかっこいいものに乗っている人がいたんだ!」って衝撃を受けました(笑)。

 大きくなってからも、街でバイクを見かけると「かっこいいな」と目で追っていたので、もともと憧れがあったんだと思います。でもオトンからはずっと「バイクは危ないから乗っちゃダメだ」と反対されていて。

――お父さんもバイクに乗っていたのに?

アッキー オトンが昔、バイクに乗っているときに体勢を崩して、ガードレールにぶつかったことがあるらしいんですよ。一歩間違えたら命の危険もあったような事故だったらしくて、それがきっかけでバイクが怖くなってしまったみたいで……。だから私にはバイクに乗ってほしくなかったみたいなんです。

©三宅史郎/文藝春秋

――どうやってお父さんの反対を押し切ったのでしょうか。

アッキー 結局、内緒で免許を取りましたね。それまでは「オトンに反対されているから」という理由で遠慮してましたけど、これからの人生、病気や事故でバイクに乗りたいと思っても乗れない……なんてことが起きるかもしれないじゃないですか。

 そうなったら、「なんでできるときにやっておかなかったんだろう」って絶対に後悔すると思ったんですよね。だったら、私が本当にやりたいことは「やる!」と思い立ったときにやるべきだなと思って。