遺体を遺棄した翌日も通常通り高校へ出勤

「奥さんも旦那さんも本当に良い人で、夫婦仲が悪そうな様子は全くありませんでした。夫婦そろって子供の運動会に来ていましたよ。お父さんは仕事が休めず来られないこともありましたが、お母さんは授業参観でも、小さい学校行事でも、必ず来ていました。子供の習い事や部活の送り迎えをしていたのもお母さんでした。夏、家の前から打ち上げ花火が見えるのですが、仲がよさそうに家族そろって眺めていたのを覚えています」(宮田さんの子どもの同級生の母)

 ネットなどでは、今回の事件に関して「片桐容疑者と宮田さんは不倫関係だったのではないか」などと“憶測”が広がっており、捜査関係者も同様の見立てを明かしている。しかし、今回取材に応じた全員が、口を揃えて「(宮田さんは)不倫なんかする人ではない」と語ったのが印象的だった。

被害者と加害者が6年間同僚として勤務した高校 ©文藝春秋

 前出とは別の事件担当記者によると、片桐容疑者は宮田さんが家を出た翌日の30日に「車の中で首を絞めて殺害した」と供述しているという。遺体は、宮田さんが観戦した野球部の試合会場のすぐそばの雑木林に埋められており、片桐容疑者の勤務先の高校からもそう離れていない。そして翌31日朝には、片桐容疑者は「同い年くらいの妻と、1歳前後の子供の3人暮らし」(近隣住民)の自宅アパートを出て、何食わぬ顔で勤務先の高校に出勤していたのだという。

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 高校教師が被害者と加害者になってしまった今回の事件。一刻も早い捜査の進展が待たれる。

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