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もし、ダイアナさんが、皇太子妃にならなければと、誰しもが思い、その死を悼むだろう。もし、ダイアナさんがあれほど美貌でチャーミングでなかったらとも思わずにいられない。
普通人の生活を送り、子供をたくさん産んで、誰とでも仲よくつきあい、おしゃれもほどほどで、世話好きなおばさんになっていたダイアナさんを想像すると、現実の痛ましさが胸にこみあげてくる。
何という因縁だろうか
マザー・テレサを理想の人として尊敬し、地雷追放や、エイズ問題に、文字通り身を挺して取り組んでいたダイアナさんは、皇太子妃でなくなってかえって、お義理ではない、自分の本音の行動が見られるようになって、いっそう好感度が高まり、人気の的となっていた。何としても惜しい36歳という若さで悲劇の死をとげたダイアナさんの死の引き出す問題は、まだまだ尾を引きそうである。
ダイアナさんのお葬式の9月6日にマザー・テレサの死が報じられた。何という因縁であろうか。