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「今後も芝居の仕事をしたい」伊藤健太郎の映画復帰作を生んだ“阪本順治監督との対話”の中身

阪本順治×伊藤健太郎

note

伊藤 今回の映画の結末は、観る人によってものすごく解釈が分かれそうですよね。ハッピーエンドにもバッドエンドにも取れるし、あるいはどちらでもないと言う人もいるかもしれない。

阪本 映画のハッピーエンドって、幼少期から欺瞞的だなと思ってるんですよ。希望に満ちた終わり方に感動したりはするんだけど、改めて考えてみると、1カ月後にはまた同じような不具合な日常生活を送っているんだろうなって(笑)。

©杉山拓也/文藝春秋

 人間の根っこって、そうそう簡単に変わらない。映画って基本的には人生の途中から始まって、途中で終わるわけですよ。『冬薔薇(ふゆそうび)』の場合も淳という人が、より深い闇に堕ちていくのかどうかは、観客の人に考えてもらいたいんです。

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 2人の対談の全文、そして伊藤健太郎の特別グラビア(カラー3P)は、現在発売中の『週刊文春CINEMA! 2022夏号』(文藝春秋)に掲載されています。

INFORMATION

『冬薔薇(ふゆそうび)』
6月3日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー

STAFF & CAST
脚本・監督:阪本順治/出演:伊藤健太郎、小林薫、余貴美子、眞木蔵人、永山絢斗、毎熊克哉、坂東龍汰、河合優実、佐久本宝、和田光沙、笠松伴助、伊武雅刀、石橋蓮/2022年/日本/109分/配給:キノフィルムズ
©2022「冬薔薇(ふゆそうび)」FILM PARTNERS 

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「今後も芝居の仕事をしたい」伊藤健太郎の映画復帰作を生んだ“阪本順治監督との対話”の中身

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