岡村 いままでのルールじゃない。
宮嶋 その恐怖はすごくあります。あと、ロシアが劣勢になれば戦術核を使うんじゃないかとかね。人命を軽んじる国なので本当に怖い。
宮嶋さんの妻(ロシア人)の反応は……
岡村 宮嶋さんの奥さんはロシア人で、奥さんのお母さんがウクライナの方だと聞きました。今回のことはどんなふうに言ってます?
宮嶋 家内はもうずっと日本で暮らしていて、ロシア在住のロシア人とは別の感覚なんですが、それでも以前は信じてました、プーチンのことを。「まさか、あのプーチンが」と。彼女だって、20代の頃は「プーチンのファンだ」と平気で言ってましたし。
岡村 プーチンって、ロシアでは女性にモテるタイプですか?
宮嶋 モテますねえ。まず、酒を飲まない、たばこを吸わない。それだけでもう、ロシアの女性は、「あら、この人真面目ね」と思っちゃう。ただ、インターネットのニュースを見れば、いくらロシア人でも善悪の区別はつく。今のロシアのサイレント・マジョリティは恐らく知ってるはずです。
※続きは発売中の「週刊文春WOMAN vol.14(2022年 夏号)」にて掲載。山口組田岡組長宅を撮影しに行った高校時代から、伝説の右翼活動家・赤尾敏、政治家ハマコーとの出会い、東京拘置所のオウム麻原スクープの撮影秘話、「徴兵制」を巡る2人の議論まで!
みやじましげき/1961年兵庫県生まれ。報道カメラマン。84年日大藝術学部写真学科卒業後、『フライデー』専属カメラマンに。87年にフリーランスとなった後は『週刊文春』を拠点に活躍。渡り歩いた国は推定70カ国、フィルムに収めた国内犯罪者は1000人以上、死刑囚だけで2桁。イラク、コソボなど戦場取材の経験も豊富。
おかむらやすゆき/1965年兵庫県生まれ。音楽家。86年デビュー。作詞・作曲・編曲&プロデュースを手がけたアイナ・ジ・エンドの「私の真心」が発売中。6月20日からは「岡村靖幸 2022 EARLY SUMMERツアー 美貌の彼方」がスタート。
text:Izumi Karashima
photographs:Takuya Sugiyama
hair & make-up:Harumi Masuda(Okamura)
【週刊文春WOMAN 目次】特集・戦争入門/ヤマザキマリ×小泉悠/中野信子 愛国心のワナ/稲垣吾郎×逢坂冬馬/不肖・宮嶋/是枝、ソン・ガンホが語る/坂東玉三郎、尾上菊之助
2022夏号
2022年6月21日 発売
定価550円(税込)