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「ガースー決壊」 菅官房長官を「毎日新聞」が攻める攻める責める――2017 BEST5【ビジネス・政治部門 3位】

「ガースー決壊」 菅官房長官を「毎日新聞」が攻める攻める責める――2017 BEST5【ビジネス・政治部門 3位】

新しい政治コミュニケーションとしての「菅話法」

2017/12/29
note

安倍首相大好き新聞までガースーをチクリ

「毎日新聞」は、菅ネタを3日後にまた投入。

「『鉄壁ガースー』決壊 『怪文書』菅氏の誤算 国民の思い無視」(6月18日)

攻める毎日新聞の記事と見出し

 ガースーとは菅官房長官のネットでの呼称。

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《閣僚の醜聞や失言への批判も落ち着き払い「指摘は全く当たらない」などと一蹴してきた菅氏。ネット上では「安定のガースー」とも。》

 しかし、菅話法は、加計学園問題では「総理のご意向」文書を「怪文書」と断じてから、安定感はなくなったのだ。前川喜平前事務次官に対する菅氏の感情むき出しとも思える個人攻撃もあり、たしかに菅話法は決壊していた。

 驚くべきは次の記事である。

「加計問題 こじれた理由は」「冷静さ失った菅長官」(6月19日)

意表を突いた産経の記事

 これ、なんと「産経新聞」の記事なのだ。安倍政権が大好きと思われる、あの産経がこの指摘とはいよいよである。

《官邸関係者は「菅氏は『前川憎し』になったのかもしれないが、個人攻撃で切り返すようなことをしてしまい、問題がこじれた」と残念がる。》

 でも最後はやはり「産経」だ。

《今回の失敗は次への大きな教訓となるか。》とまとめている。

 つ、次もあるんですね、菅話法。

 この「産経」の指摘を、菅官房長官はどう読んだ?

「そのような指摘は当たらない」「全く問題ない」だろうか。

「ガースー決壊」 菅官房長官を「毎日新聞」が攻める攻める責める――2017 BEST5【ビジネス・政治部門 3位】

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