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多感な10代、特殊能力を持つ少女の“暴走”とは…S・キングの小説を映画化 「炎の少女チャーリー」を採点!

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〈あらすじ〉

大学時代の臨床試験で超能力を得たアンディ(ザック・エフロン)とヴィッキー(シドニー・レモン)の夫婦には、生来のパイロキネシス(自然発火)能力を持つチャーリー(ライアン・キーラ・アームストロング)という娘がいた。その能力は成長に伴い覚醒し始め、多感な10代を迎える頃には怒りや苦しみといったネガティブな感情の揺らぎに呼応して暴走し、本人にもコントロールできなくなっていた。夫婦は娘を守るために逃亡生活を続けていたが、ある事件を機に、政府の秘密組織にチャーリーの存在が気づかれてしまう。組織は暗殺者のレインバード(マイケル・グレイアイズ)に、チャーリーの生け捕りを命令する。

〈解説〉

スティーヴン・キングの小説を『ザ・ヴィジル~夜伽~』のキース・トーマス監督で実写化。超能力を持つ11歳の少女が、邪悪な組織から自身と家族を守るために戦うホラー映画。94分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆S・キング原作とは言え、私の苦手な超能力もの。当人はヤケドしないのかと、つい現実的に。炎はもっとハデなほうが。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆脚本は甘いし、撮り方も安普請だが、憎めない愛嬌が端々に覗く。腕を誇示するより客を楽しませたい、と思ったのだろう。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆もっと怪しく恐ろしくあってほしかったと、こちらの欲求が続編を期待。少女が女に変態する瞬間の怖さを重ねて妄想。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆『キャリー』の姉妹編的な懐かし映画が復活。アンガーマネジメント・ホラーって感じ。80's風味と現代性のバランスも○。

  • 洞口依子(女優)

    ★★☆☆☆38年ぶりのリメイクは期待しただけに肩透かし感。旧作を撮るはずだったJ・カーペンター監督が音楽担当、感慨深い。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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『炎の少女チャーリー』(米)
TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開中
https://www.universalpictures.jp/micro/firestarter

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