2021年、あるドラマが話題を呼んだ。その名も『ソロ活女子のススメ』だ。2022年にはシーズン2も放送されている。

 出版社の編集部に勤める女性が、退社後にお一人様時間を満喫するドラマである。飲みに行ったり、食事を楽しんだり、時にはサバゲーや遊園地といった、“ソロ”=1人での楽しみ方が気になるものにもチャレンジする姿が、コロナ禍で1人時間を持て余す女性たちの心を掴んだ。

 原案となったエッセイの著者である、フリーライターの朝井麻由美さんに、ソロ活にかかるお金や意外なソロ活の効果、そしてお気に入りのソロ活8選を難易度別に紹介していただいた。(全2回の2回目/前編を読む

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朝井麻由美さん ©杉山秀樹/文藝春秋

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ソロ活はコスパがいい?

ーー朝井さんはこれまでさまざまなソロ活をされています。その中でも、特にお金がかかったものは何でしょう?

朝井麻由美さん(以下、朝井) 「1人リムジンパーティ」ですかね。

ーー1人リムジンパーティ!?

朝井 以前からリムジンパーティなるものがあることは知っていて、興味はあったんです。でも、自分で企画して人を誘うのも大変そうだし、そもそも一緒にやってくれるような友だちが周りにいなかったし……。じゃあ1人でサクッとやってみようかな、と。

ーーやってみてどうでしたか?

朝井 広い車内を独り占めしている贅沢感はすごかったです。あとは、女子会とかみんなでワイワイするリムジンパーティだと、車が迎えに来るのを見た人も「これからリムジンパーティか」って思うだろうけど、1人でリムジンが来るのを待っているとガチのお嬢様感が楽しめるんですよね(笑)。

朝井さん提供

ーーなるほど(笑)。ちなみに、おいくらだったのでしょう?

朝井 3万円です。一人旅に行くともっとお金がかかると思うのですが、旅行以外だとこれが最高額ですね。

ーー3万円で思いっきり贅沢できるっていいですね。

朝井 確かにそうかも。ソロ活だと、食事や飲みでも周りとあわせて料理やお酒を追加で頼むことがないから意外と安くすむんですよ。みんなでご飯を食べると、話すために何時間もお店にいることが多いじゃないですか。その間何も頼まないわけにもいかないから、どんどん追加で注文することになって。

 その点、1人だと自分のペースで食べて飲んで満足したらお会計するから、お金も時間も大勢の時より抑えられるんですよね。コスパよく満足できるのは、ソロ活のメリットかもしれません。