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路線バスのサウナ? 半地下の貸し切り「サウナホテル」も…ブームで個性的な施設続々【富山発】

source : 提携メディア

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参加した男性に話を聞くと…

石川県から来た男性:
たまりませんね。普段使っているような路線バスに乗れるというのは、なおさら非日常感が高まるじゃないですか。楽しみにして調べたんで、あの椅子かとか、降車ボタンとか、このストーブがとか、いろいろ調べました。堪能します

ほかにも参加者からは、「楽しい」「写真も撮らせてもらった。若者はたくさん写真撮って、SNS映えすると思う」との声があがった。

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乗車人数(訪れた人)は、土日の2日間で75人。京都や新潟、石川など県外から来た人も多かったという。

 

今回、サバスを誘致した「陽だまりの湯」の水越勇人さんも、「サウナ愛好家に楽しんでもらえるイベントって、どんなのあるのかと考えていて。サバスを見つけてようやく実現できた」と満足した様子だ。

 

1人1泊2万円から…宿泊できる高級サウナ 半地下から楽しむ景色

ファンが増えたいま、施設は多様化している。
美容と健康をテーマにした富山県立山町の複合施設の中には、6月1日、宿泊できるサウナホテル「The Hive」がオープンした。

 

1棟貸し切り、素泊まりで1人1泊2万円からという高級路線だが、県外からの予約が絶えないほど人気で、7月末まではほぼ予約でいっぱいだという(6月上旬時点)。こだわりのサウナ室は100度近くの高温の部屋と、およそ80度のゆったりと過ごせる部屋の2種類が用意されている。

 

建物自体も、ミツバチの巣をイメージした独特な形で、外の世界から離れたプライベート空間を楽しめるよう、半地下の構造になっている。

 

手掛けたのは、サウナで社員同士のコミュニケーションを図る「サウナ部」を全国の企業に広めた、コクヨ“サウナ部”の川田直樹さんだ。

コクヨ 経営企画本部・川田直樹 部長:
われわれはコクヨという働き方を提案している会社なので、お客さまの働き方を調べていると、(コロナ禍で)リモートワーク比率は半分以上だった。(自宅での仕事で)自分の心や体のコンディショニングがうまくできなくなる。サウナに入ると、スマートフォンやパソコンは持ち込めない。デジタルデトックスをしながら、自分自身と向き合って、自分を切り替える