車中で全裸にさせ、両手足を縛った姿を撮影
1審2審判決文によると、2019年10月1日、冒頭の熱した金属製の孫の手の柄を膣内に挿入するという卑劣な行為をした今泉被告は、わずか約1週間後の同月9日、別の被害者A子さん(当時26歳)への執拗な犯行を始めた。A子さんも出会い系で誘い出し、車に連れ込んだ。そして走行中の車内で今泉被告はこう脅迫したのだ。
「自分の周りには暴力団関係者がおり、自分が言えば動いてくれ、セメントで海に沈めて死体をあがらなくすることができる」
「出会い系サイトで援助交際をするのは犯罪で、警察に連れて行くこともできる。もしくは自分の愛人になるか。どっちも嫌なら、ここから歩いて帰ってもいいが、この近くには暴力団関係のアジトがあるからうちに帰れるかはわからない」
今泉被告はA子さんを全裸にさせ、両手足を縛った。A子さんの財布から現金7000円を奪い、その姿をスマートフォンで撮影している。「自分の言うことを聞かなければ、写真をネットにばらす」と言い、無理矢理に口腔性交及び性交を強いた。さらに移動後、「愛人契約として月に5回以上会え。逆らえば違約金として700万の支払いの請求が発生する」と脅し、A子さんに消費者金融から100万円借金させて、それを奪い取った。
「暴力団員を使って陰部を焼いた人がいる」
A子さんの悪夢はこれでは終わらなかった。
10月16日、今泉被告は「愛人契約をしたのに連絡をせず、自分と性行為をしない。このままでは弁護士や税理士、暴力団が動いてしまう」などと脅してA子さんをホテルに連れ込んで性交。
同月31日、「愛人契約を全然守れていない。このままでは契約違反になり暴力団が動いたり、裸体の写真をばらしたりする」と脅し、同じようにホテルで性交。
11月3日、「ホットライン用」のスマートフォン2台をA子さんに契約させた。
11月14~15日には、現金2万円をA子さんから奪い、ホテルとA子さんの自宅で性交。
同月21~22日には、「以前にも暴力団員を使って陰部を焼いた人がいる。そのように陰部を焼かれたいか」などと脅し、さらに「暴力団が動くと言っているのを自分が止めている。愛人として契約を守るために回数を稼げ」と無理矢理性交をした。