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『SIDE:B』をめぐる、もう一つの謎
あと、『SIDE:A』でメインテーマと劇中音楽を担当していた藤井風さんが『SIDE:B』では降板していたことにも驚いた。直前に公式サイトでさりげなく書かれていただけ。一体何が起きたのか。とにかく万事が不透明なのです。
ひっそりと行われた『SIDE:B』公開初日挨拶で、河瀬監督は「50年後、100年後の人にも見てほしい」と語ったとか(スポーツ報知6月25日)。つくづく思ったのは、情報を出さず、説明せず、既成事実だけをつくって「50年後、100年後の人にも」としれっと言う姿勢って、東京五輪組織委員会にそっくりだということ。うやむやにして「レガシーが」と言って終わろうとする、東京五輪しぐさが満開なのである。
考えれば考えるほどギョッとする、謎だらけの初日舞台挨拶ミステリーでした。