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読書感想文には、準奈さんが内なる自殺願望と戦いながら、紙一重で思い留まっていた心情が綴られている。だが、両親がこの感想文の存在を知ったのは、準奈さんが亡くなった後だった。
「せっちゃんが死んだ後、3月に学校から返却されたものの中にこの感想文がありました。最初に目にした時は“自殺”という文字を見ただけで、気分が悪くなりました。この文章を読んだ国語の教員はせっちゃんに『大丈夫?』と聞いただけで、娘も『大丈夫』と答えたそうですが、なぜ親の私たちに一言教えてくれなかったのか。感想文には『今すぐにでも死にたい』と書いてあり、とても危うい精神状態だったことは担任も把握していたはずです」(父親)
準奈さんが亡くなった後、両親は学校に原因の徹底的な調査を要求した。しかしその結果は、両親にとって全く納得がいくものではなかったという。(#7へつづく)
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1月29日(土)21時からの「文春オンラインTV」では本件について担当記者が詳しく解説する。
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