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〈僕の仕事は、「創作」という仕事です。(中略)

 知識と金を使い、前例に倣ってつくることを「作」と云います。

 それに対して金など使わずに、知識でなく智恵で、前例にないものを産み出すことが「創」という行為です。

 僕の定義では、それが「創」です。(中略)

 作は容易に考えつきますが、創には深い思考の転換と変革への度胸が必要とされます。何しろ世の中は本質的に保守的で現状の変化を好みませんから。

 今の豊饒の日本から貧幸の日本へ戻せと云ったって、なつかしがる人は多少いたとしても実践する人、行動を起こす人はほんの一握りしかいないでしょう。それは仕方のないことだと思うのです〉

人気番組の『ポツンと一軒家』を絶賛

 そして、倉本流「創」の観点から、あの人気番組を絶賛。改めて「貧幸生活」の実践を呼びかけています。

〈皆様からの手紙の中に、徳島県在住、92歳、無職の方からのお便りでこういうものがありました。

「今、『ポツンと一軒家』というテレビ番組がみられている。あそこに登場する主役の生き方こそ現代の人類に求められていると常に思っている」

 僕も全く同感です。

 観たことのない方は是非観て下さい。

 あそこに登場する人々の生き方こそ、正に僕らの目指すべき道であり、堕落した今のテレビ番組の中であゝいう創意に充ちた番組を創り、それがそこそこ視聴率をとっているという事実こそが希望の光であると僕は思うのです。

 少しずつ、小さく、年寄りの力で、世の中を昔に戻しましょう〉

「文藝春秋」9月号(8月10日発売)では、ゴミ減量に役立つ“秘密兵器”、オランダの衣服リサイクル、徳島県にし阿波地区の傾斜地農家の暮らしなど、倉本さんが選考した12本の読者投稿と、倉本さんによる特別寄稿「寄せていただいた文章を読んで」をあわせて20ページにわたって掲載しています。

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