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かねてから安倍氏に手厳しい句を選んでいた

「天人(てんじん)の執筆者は、講演会や作文コンクールの審査員で引っ張りダコになる。西木氏も朝日カルチャーセンターの文章教室の講師や朝日の書評委員も務め忙しくしていました」(朝日幹部)

 母校の早稲田で客員教授になった他、15年から20年までは毎月、小田原市の寺子屋で子供たちに論語などを教えた。著書を多数上梓し、今も日本エッセイスト・クラブ常務理事だ。多忙な老後を送る中、朝日川柳の選者を04年4月から18年も務めている。

「社会部一筋だけあって、政治家には容赦ない。かねてから安倍氏に手厳しい句を選んでいた」(同前)

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社説では7月20日に国葬批判(朝日新聞7月20日付)

4期下の有名女性記者と豪邸暮らし

 第一次政権発足前には「美しい国をめくればきな臭い」(06年9月5日)。退陣の際は「全国の川柳子みなガッカリし」(07年9月13日)を選び、西木氏は「ネタの宝庫」と書き添えた。第二次政権退任後には「辞めたとてチャラにできない安倍の罪」(20年9月17日)を掲載。

「西木氏は退職金や企業年金をたっぷりもらえた朝日の古き良き世代の人。今も世田谷の大豪邸で社の後輩と暮らしています」(同前)

 登記簿によれば、3階建て220平米の豪邸で、2分の1ずつ保有するパートナーは、朝日に4期下で入社した有名女性記者。女性の苗字は往時のままで結婚はしていないご様子。07年新築でローンは残っていない。西木氏に話を聞こうと訪ねると、インターホンに女性が出た。〇〇氏と西木氏の本名を告げても「知りません」というのみ。

 朝日広報部はこう答えた。「朝日川柳の掲載は選者の選句をふまえ、担当部署で最終的に判断しています。選者の任期に定めはございません」。

〈反安倍はいつまで続く任期なし〉。お粗末様でした。