横浜高校の筒香選手と相撲した中学時代
中学生になり、僕は横浜にあるシニアチームに入りました。僕のいたチームは横浜高校と繋がりがあり、たまに横浜高校のグランドで練習していました。
そんなある雨の日、横浜高校の室内練習場を借りて練習する事になりました。室内練習場に入ると、当時高校2年生だった筒香嘉智選手が自主トレをしていたのです!
高校野球も大好きだった僕は筒香選手に会えた事で感激していました。すると僕のチームの監督が、当時から明るくお調子者だった僕に「筒香選手と相撲してもらえよ!」と無茶振りしてきたのです。もちろん筒香選手と相撲がしたいのは当然ですが……戸惑う僕。しかしそれを聞いて面白がってくれた筒香選手が「やろうよ!」と言ってくれたのです!!
僕は「いやいやそんな! そんな!」と言いつつ、めちゃめちゃ嬉しかった……。
そうして横浜高校室内練習場にて、筒香選手との“大一番”が始まりました。目の前には憧れの筒香選手、僕は意を決して思いっきり体当たりしました。「ポーン」僕は、あっという間に跳ね返されていました。
とてつもない力でした。
僕も力には自信があったのですが、少しも相手になりませんでした。筒香選手はニコニコ優しく笑っていました。筒香選手のパワーを生で体感したのは僕だけだと自負しています。今では自慢話です!!
濵口選手のチェンジアップを打った大学時代
大学生になり、僕は神奈川リーグに所属する横浜商科大学に入学しました。同じリーグには神奈川大学というライバル大学がいます。その神奈川大学の同学年に現在ベイスターズで大活躍の濵口遥大選手がいました。なんと僕は濵口選手と対戦してるんです!!
当時から凄い迫力のあるピッチャーでしたが、打席から見るとさらに威圧感がありました。雰囲気に飲み込まれないように、僕は気持ちを落ち着かせました。無心でバットを振ったら……打てた……濵口選手の伝家の宝刀チェンジアップをしっかり捉えて右中間にヒットを打てたのです!! 筒香選手との相撲に続き、これも一生の自慢話です。
この話には後日談があります。その後の試合で、濵口投手と再戦する機会がありました。2アウトランナー二塁、バッター僕。ピッチャーは濵口選手でした。打席に入り、濵口選手の顔を見ると明らかに本気の目をしていて、よく漫画とかであるオーラのような物を感じました。
その打席、僕にチェンジアップは一球も投げずに全て真っ直ぐで勝負して来ました。三球三振でした。バットにかすりもしなかったのです。あぁ。そのとき「こういう人がプロに行くんだろうな」と思いました。僕がプロ野球選手という夢を諦めた瞬間でもありました。
プロ野球選手のことはみなさん○○選手とお呼びしますが、濵口選手だけは“濵口君”と呼びたいです。慣れないですけど(笑)。
今回この文章を見て頂いた方に、僕がベイスターズの事をとにかく大好きなんだという事が伝わってくれたらそれが一番幸せです。今後も僕はベイスターズを応援していきます。
「I LOVE YOKOHAMA」
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