6ヶ月を過ぎてから急にお腹が出て、臨月と思われることも
――周りの反応はいかがでしたか。
石原 夫は驚きすぎて笑っていました。三つ子なんて想像もつかなかったので、よくわからないけど、こうなったら2人も3人も変わらないよねって。
私の両親は、驚いて声も出ていませんでした(笑)。でも産むと決めたので、「頑張りなさい」って応援してくれました。
出産前までは仕事の関係で長野に住んでいたんですが、その時に通っていた産婦人科は多胎児出産は対応していなかったため、実家のある東京に引っ越して、多胎児やハイリスクな出産を専門とする産婦人科に通い始めました。それが妊娠6ヶ月くらいの時です。
――お腹の大きさはいかがでしたか。
石原 そこまで出ていなかったです。もともとお腹にお肉が付いていた方だったので、人より特別大きく見えるわけでもなく。でも6ヶ月を過ぎてから、急にお腹が出てしまって。縦に出ていたので、横から見るとすごいんですよね。
病院やバスで二度見されることもありました。「もうそろそろ生まれるの?」って聞かれて「まだ6ヶ月です」というとびっくりされました。みなさん臨月だと思われていたので。
胎動はいろんな方向にグイグイ動いていた
多胎児妊婦は、子宮頸管縫縮手術(編集部注:妊娠中に行われる手術で、子宮頸管を糸で縫い縮めるもの。子宮頸部がゆるむのを抑え、早産のリスクを減らすことを目的としている)をした方がいいみたいなんですが、三つ子だとわかった時には、その手術を受けられる期間を過ぎていたので、とにかく安静にしていました。
――多胎児の妊娠だと、つわりの症状は重かったりするのでしょうか。
石原 他の方とあまり変わらないと思います。とにかく眠かった印象はあるんですが、他の妊婦さんも一緒ですよね。体重も出産時はプラス12キロだったので、特別重いわけでもなくて。
ただ、胎動は激しかったです。いろんな方向にグイグイ動いていました。今考えれば4人もお腹にいたので当たり前なのですが(笑)。あとはお腹が大きくて、下が見えなかったのはすごく困りましたね。足元が全く見えないので、靴が履けなかったり、少しの段差でつまずくこともありました。ちょっと転んだ衝撃でもお腹には3人もいるので、心配で心配で。その度に病院に駆け込んでいましたね。