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高橋治之電通元専務が語ったスポンサー集めの裏側「森さんも僕に任せてる」音声

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高橋容疑者が取材で繰り返し語っていたこと

「電通を(専任代理店に)指名したでしょ? それが決まってからじゃないと、あたかも僕が運動して電通にしたみたいに(思われる)。公平性を欠くから。それで決まってから(理事になった)。その前から森さんからも竹田(恒和=JOC前会長)さんからも『理事になれよ』と言われていたけど」

 高橋容疑者が取材で繰り返し語っていたのは、大会スポンサーの「1業種1社」原則の撤廃だった。

「僕が電通に『そういう考え方にしなきゃだめだよ』と。電通は『組織委員会やIOCがノーと言ったらできませんね』と。(高橋容疑者は)『そんなことは言わせない』と。森さんを説得し、IOCを説得し。そういうことをしないと金なんか集まらないよ」

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 そして、高橋容疑者は以下のように続けた。

――森さんはそうした提案(「1業種1社」原則の撤廃など)には柔軟に対応する?

「柔軟。あの人は知識がないから。その分野の。それは僕に任せた」

――マーケティングやスポンサー関連に関しては高橋さんにお任せしている。

「僕を含めて電通に任せてる」

 一連の発言は、高橋容疑者の許可を得て録音し、音声データとして残っている(音声は「週刊文春 電子版」で公開)。

 森氏に事実関係の確認を求めたところ、弁護士名で以下のような回答があった。

「(高橋氏にスポンサー集めを一任したことなどは)事実ではありません」

組織委での森氏と高橋容疑者(17年2月) ©共同通信社

 電通は以下のように回答した。

「捜査に支障をきたす可能性があるので、回答を控えます」

 8月23日(火)12時配信の「週刊文春 電子版」および8月24日(水)発売の「週刊文春」では、約80分に及ぶ音声に記録された発言の詳細のほか、高橋容疑者が逮捕直前に約3時間にわたって記者に語った内容、高橋容疑者の人物像や経歴、森氏がAOKI側が経営するカラオケ店を利用した経緯などについて詳報している。

 また、「週刊文春 電子版」では、高橋容疑者の音声を公開している。

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