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「ママ友のボス」をでっち上げ…
赤堀は「暴力団と繋がりのあるママ友のボス」をでっち上げ、「監視カメラで見張っている」と、碇に心理的な圧力をかけ続けた。
「さらに『電話も盗聴されている』と怯えさせ、恐怖で身動きを取れなくさせていたのです」(同前)
赤堀は「実家と連絡を取らない」、「子供に笑いかけてはいけない」などと理不尽なルールを決め、完全に碇を支配下に置いた。
足かけ5年。気づけば碇は、赤堀に生活保護費などの収入を搾取され、子供3人の生殺与奪権を握られた状態になっていたのだ。
兄弟のうち碇と一番似ていたのが、末っ子の翔士郎ちゃんだったという。兄たちと同じく、この4月から小学生になるはずだった。
洗脳が解け、勾留中の碇は、接見した関係者にこう吐露しているという。
「夜、翔ちゃんが生き返る夢を見て、泣きながら目が覚めるんです。そのまま朝まで眠れなくなります」