退任直後に早くも再登板に意欲
一方、高橋氏もかねて「負けて終わってしまった。負けたままでは終わりたくない」と監督復帰への意欲を口にしているという。
プロ入り後初めて巨人を離れ、評論家としてネット裏から野球を見たことで視野を広げた。テレビのコメンテーターとしても活躍している。
「外から巨人を見て他チームと比較もし、問題点を的確につかんでいる。チーム内には亀井(善行)コーチらシンパも少なくない。監督退任後もチームの内情は把握してきたようだ」(前出とは別の番記者)
他の監督候補者としては誰がいるだろうか。NY在住でヤンキースの指導者として活動する松井秀喜氏は今回も名前が挙がりそうにない。球団に、自らの後継者育成を託されている原監督の下、今季からそれぞれの専門分野で指導を託された3人では、次期監督最右翼と目される阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチ(43)が現役引退後、2軍監督を経て1軍でも指導経験を積んだ。満を持して「ポスト原」になるとみる向きもあるが……。
「阿部コーチは1軍のコーチである以上、今の低迷と無関係というわけにはいかない。もちろん監督の目が消えたわけではない。ヨシノブより年下だから、同じように一度チームの外に出て、その後になっても遅くはない」(元NPB球団監督)
ならば桑田真澄投手チーフコーチ(54)と元木大介ヘッド兼オフェンスチーフコーチ(50)はどうか。
「特に桑田コーチは投手陣が不振を極めているため、原監督が続投した場合でも来季、今のポストにとどまるかすら不透明な状況です。元木コーチも現体制にいる限り、阿部コーチ同様、連帯責任になってしまう。低迷するチームで2軍監督ならともかく、現1軍コーチの監督昇格はファンの理解を得るのは難しい」(同前)
在野にいることが「ヨシノブ再登板」の論拠を強めているようだ。