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 では「電通事件」と見立てたとして、新たに名前が出た「KADOKAWA」報道を熟読してみる。KADOKAWAは東京都中央区のコンサル会社と契約を結び、同年5月から10回に分けて計7000万円のコンサル料を支払ったという。

 読みどころはここ。

《高橋元理事は広告大手「電通」の元専務で、このコンサル会社の社長は電通時代の後輩にあたる。コンサル会社と元理事側は密接な取引関係があるという。スポンサー就任を目指していたKADOKAWA側は、コンサル会社の社長に相談。社長から話を聞いた高橋元理事は、組織委がスポンサー獲得業務を委託していた電通側に働きかけたという。》(朝日新聞9月4日)

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とにかく電通まみれの東京五輪

 いかがだろうか。「電通」というキーワードがよく出ていることがわかります。大手広告代理店「大広」をめぐる疑惑についての記事でも《関係者によると、電通元専務の高橋元理事が大広の依頼を受けて電通側に働きかけた結果、大広は(筆者注:東京五輪スポンサーの獲得業務を担う)協力店に選ばれたという。》とある(朝日新聞9月5日)。電通まみれである。

 そういえば高橋容疑者のステーキ店について〈フィレステーキが最高!〉と9回も投稿していたという平井卓也先生。ゲンダイの記事を読み直してみると「高橋氏の古巣・電通出身の平井卓也前デジタル大臣」とか「経営苦の“大先輩”の店を持ち上げる意図があったのかも」とも書かれている。

 平井先生、電通ステーキの評価をもう一度お願い致します。