さーて! 今週のカヤマさんは……?

◆絶賛、26試合連続無失点中!
◆まもなくシーズン50試合登板に到達!
◆散髪のため、お立ち台を断る。

 の3本です!

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 と某国民的アニメの次回予告のテンションで、のほほんと書き始めてしまったのだが、ホークスはヒリヒリするようなパ・リーグの大混戦の中、「鬼の11連戦」を闘っているところだ。

 先日、人生で初めて選手について書かせて頂いた文春コラムが嘉弥真投手で、2度目の今回も嘉弥真投手。

 パソコンも『かやま』と打つだけで、あぁ! あの左キラー、火消しのカヤマさんですよね!といった感じで『嘉弥真投手』と一発で変換してくれる。このまま毎月『月刊カヤマ』なるものを書きそうな勢いだ。

 それぐらい掘れば掘るほど何かが出てきそうな選手なのだ。

嘉弥真新也

まもなく6年連続でシーズン50試合登板に到達

 そんな嘉弥真投手だが、冒頭で触れたように今現在26試合連続無失点中で(9月16日現在)防御率は0点台。

 登板数もまもなく6年連続でシーズン50試合登板に到達しようかというところ。

 このまま嘉弥真投手、藤井皓哉投手、モイネロ投手という今季のホークスが誇る最強リリーフ陣が(松本裕樹投手も素晴らしい活躍!)3人そろって50試合登板し、防御率が0点台であれば、史上初の快挙……というところまできている……!

 そのピッチングスタイルから『モイネロの攻撃』という、公式グッズにも用いられた秀逸なワードがあるけれど、モイネロ投手に限らずこの三投手に関しては、登場時の相手チームへの精神的ダメージを考えると『もはや攻撃』という表現がぴったりだ。

 嘉弥真投手自身、もう何度チームのピンチを救ってきただろうか。

 9月12日~14日のライオンズとの“天王山”3連戦も炎の3連投で着実に火を消し(炎だけど!)、ピンチの芽を摘んで流れを渡さなかった。『負けない』ための登板だけれど、打者を抑えた瞬間『おっしゃー! 勝てるぞ! いける!』と応援している私達の気持ちをギュッと強くしてくれた。

 正直、嘉弥真投手が出てくる展開はホークスがピンチの場面。だから嘉弥真投手のピッチングは見たいけれども、そうなって欲しくは無いし、嘉弥真投手の体を気遣う一ファンとしては連投しすぎてほしくない気持ちもある。だけど、やはり心のどこかでその惚れ惚れするスライダーが見たい!と待ち望んでいる自分もいる。

 横に美しく弧を描いて、絶妙なところでスパン!とミットに吸い込まれていくボールは、試合で何球投げても見入ってしまう。この『スライダー』に魂をこめて磨き続けているのが、素人の私達にも伝わってくる。

 先日、登板後の嘉弥真投手のところへ、サードに入っていた周東選手がなにやら声をかけながら労うように満面の笑顔で走りよっていくと、嘉弥真投手も思わず笑顔をみせたシーンがあり、微笑ましいと思った。

 私がもし、凄まじい確率を突破してホークスの選手に転生して、それが内野手だったら、守備についた際にはそこから見える嘉弥真投手の投球を堪能し、登板後の嘉弥真投手に『今日のスライダーの曲がりの角度は、○度です!』と毎回駆け寄って報告するのが夢だ(いや知らんがな!と思われそうだが)。

 もしくは、左バッターになってどんな風にボールが曲がってくるのか見てみたい。

 そんなチームの功労者である嘉弥真投手だが、なかなかスポーツ各紙1面になることが少ない。

 確実に、天神や博多駅前の歩道橋や百貨店に『毎度芸術的なスライダーと火消しに感謝! 勇気あるファイヤーマン嘉弥真新也さん』と大きく横断幕を掲げられ、称えられてもいい仕事ぶりをみせているのだが、なかなか1面には来ない良い意味で控えめなところ(?)も嘉弥真投手の好きなところだ(そんなことを書いていたら、9月13日の地元スポーツ紙さんの1面に前日の先発東浜投手とのツーショット写真が掲載されていた! 歓喜!)。