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“丸刈り”強要、約30人いた部員のうち20人が退部

 さらに、木更津総合高校のサッカー部員は“丸刈り”を強要され、現在は皆が坊主頭だという。前出のA君の父親が言う。

「坊主にするのを躊躇った息子は、コーチに『お前の居場所はない』と言われました」

坊主頭のサッカー部の生徒たち

 こうした指導が続いた結果、現在の3年生は入学時に約30人いた部員のうち20人が退部し、10人になってしまった。

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 木更津総合高校にX監督の指導方法についての事実関係の確認と見解を求めたところ、以下のような回答があった。

〈いただいた質問項目の中には、明らかに事実ではない、もしくは事実誤認と思われるものが複数含まれておりますが、サッカー部に関する案件は、既に報告を受け慎重に調査を進めております。事実確認やそれに対する評価、監督への対応、生徒・保護者への対応その他諸々については、専門家の意見も仰ぎながら適切に判断していく所存です〉

〈一個人の一方的な申告による、事実に基づかない、特定の個人への誹謗中傷や名誉棄損にあたるようなものにならないことをお願い申し上げます〉

 だが、保護者の1人が電話で“丸刈りの強要”などについて問い合わせをしたところ、サッカー部のコーチ自身が「赤点が多かった選手に関しては頭を丸めてくださいっていう形でやってまして」などと認めている。

 さらに、別の保護者が千葉県サッカー協会にこうした状況を通報すると、〈JFA(日本サッカー協会)は「強制的な坊主」は体罰の一種であるとの認識を示しています〉と回答。その後、協会は、9月4日に1年生部員3人にヒアリングを実施している。

 名門校のサッカー部で今、何が起こっているのか。

日本サッカー協会の見解は?

 小誌はX監督とコーチが保護者と指導方法をめぐり口論している音声を入手。9月7日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および9月8日(木)発売の「週刊文春」では、サッカー部員の“丸刈り強要事件”、丸刈り強要に対するJFA(日本サッカー協会)の見解、X監督への直撃取材の様子などを音声と共に詳しく報じている。

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