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エスコンフィールドにもしゃけまるの群れはいるでしょうか

 結論から言うと、そうではありませんでした。「のっけ丼でーす!」と至ってオーソドックスです。しかしそれならば、なぜ「しゃけまる印のサーモンちらし」の方は「サーモンちらしでーす!」ではないのでしょう。今ひとつ釈然と致しません。メニューにサーモン系丼がもう一つあってまぎらわしいというのでもないのです。

 この「サーモンちらしでーす!」でも一向に構わない筈のところを「しゃけまるでーす!」と言わしめる存在感。そもそもただの応援グッズならばコラボメニューに混ざってたりもしていないですよね。ツインスティックやタオルではこうはいかない。

 だったらもう「キャラクター」で決まりでいいじゃないか、と思われるでしょうか。しかしどうにもまだためらいがあります。というのは、しゃけまる、1匹じゃないんですよね。ビジョンに「しゃけUP!」の文字が躍る時、川を大挙して遡上してくる鮭の群れのアニメーションが出る訳です。新巻鮭に見立てて売り出した時は杉の葉を敷いたざるに盛られた6匹のしゃけまるの写真がありましたし、80cmぬいぐるみの商品説明には確か「伊藤選手が釣ってきた」とか何とか書かれておりました(あやふやなのはオンラインショップで現在品切れ中なので)。

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 マスコットたちの名前は「フレップ」も「ポリー」も「B☆B」も「カビー」も、唯一無二の固有名詞です。でも「しゃけまる」はそうじゃないんですね。そうか、あれだ、サケ科サケ属の種名「しゃけまる」なんだ、カラフトマスとかベニザケとかと言うように。

 球場に生息している鮭! なので各所で目撃されるのです。ファイターズのベンチとかカメラの上とか、そしてプリンスホテルの売店も。

 と考えることにすると件のサーモンちらし、「しゃけまる印の」が「しゃけまるの」に見えてきます。「伊藤大海ののっけ丼」にもサーモンのお刺身が入っているのですが、しゃけまるを食べている気分になってきました。このイクラもしゃけまるの卵かなあ。いや今いるしゃけまるは全部オスだよね! 「鼻曲がり」だから!

 この日はきつねダンスDAYということで、ファイターズガールと同じきつね耳カチューシャをたくさん見かけましたが(マリーンズファンのきつね耳も1人目撃!)、しゃけまるキャップの人も多いんですよね。小さい坊やとパパはしゃけまるキャップ、ママはきつね耳という家族連れとか。

 札幌ドーム最後のファイターズの試合が、もう数日後に迫っています。来年からの本拠地エスコンフィールドにもしゃけまるの群れはいるでしょうか。お中元として売り出した時の商品説明、《産地:不明》としてあるんですよね。《ベンチ、お立ち台、中継カメラ上など》と細かく列挙しておきながら、札幌ドーム、とは言ってない。新球場の売りの1つが今よりも更に大きくなるビジョンです。そこに映し出される「しゃけUP!」、ぜひ見たいぞ。

 そして新しいスタジアムグルメにも、しゃけまる印メニューをどうかひとつ。

©青空百景

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