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《ついに初公判》《大阪カラオケパブ刺殺》“天満の田中美保”と呼ばれた人気者がメッタ刺しに「執拗にからまれていた」

《ついに初公判》《大阪カラオケパブ刺殺》“天満の田中美保”と呼ばれた人気者がメッタ刺しに「執拗にからまれていた」

genre : ニュース, 社会

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「天満の田中美保」と呼ぶ人も

 稲田さんをよく知る友人が声を詰まらせる。

「まゆさんは本当に礼儀正しくて愛嬌のある子で、人の恨みを買うことは考えられません。前のお店で働いていた1年半前頃から『自分のお店を出したいんだ』とよく話していて、カラオケバーを辞める時にもオーナーとちゃんと話し合っていました。まゆさんは人気者なので前のお店にとっても大事だったはずです。それなのに独立を認めてもらえたのは、まゆさんの誠実な人柄を皆が認めていたからだと思います。『お店をやっていくためには地域で愛されないと』と、近くの飲食店にもよく足を運んでいて、顔も広かった。ファッションモデルの田中美保さんに雰囲気が似ていたので『天満の田中美保』と呼ぶ人もいました」

「ごまちゃん」内部の様子 アザラシのクッションが見える

 「ごまちゃん」はコロナ禍の影響を受けながらも時短を遵守して営業を続けており、客足も途切れていなかったという。「ごまちゃん」の常連客の1人はこう語る。

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「『ごまちゃん』はかなり広いお店で、内装も綺麗でした。カウンターや大きなスクリーンがあって、カラオケを歌うステージも広々としていましたが、感染対策でカラオケはやめていました。『ごまちゃん』の由来はまゆさんがアザラシが好きだからと聞いたことがあります。ちょっと表情が彼女にも似ているんですよね。開店の時に色んな人からお花が届いていて、人気者だなぁと思った記憶があります。

 緊急事態宣言でお酒が出せなくなっても、『お客さんに楽しんでもらいたい』と手作りのご飯をつくってきたり、お酒の代わりに自作のノンアルコールドリンクを考えたりと、コロナ禍でもいろいろ試行錯誤していました。ようやく開業資金を貯めて、夢を実現させてこれからという時にこんなことが起きてしまいました」

亡くなった稲田真優子さん 本人ツイッターより

「ある程度まで容疑者を絞り込んでいるはずだが…」

 発見から3日が経過したが(6月17日時点)依然として犯人は逮捕されておらず、様々な憶測が飛び交っている。

「職業柄めずらしい話ではないですが、稲田さんは、『しつこく連絡をしてくるお客さんがいる』と周囲に漏らしていたそうです。前のお店で働いていた時から彼女はいわゆる“ナンバーワン”でした。独立後には稲田さんを追いかけて『ごまちゃん』に通うようになったお客さんも少なくない。トラブルの話は聞いていませんが、かなり彼女にハマっているお客さんも何人かいて、まゆさんが執拗に絡まれている場面は何度か見かけました」(別の知人)

 大阪府警はビルの防犯カメラ映像とスマートフォンの解析を進めており、「ある程度まで容疑者を絞り込んでいるはずだが、現在も事件があった店舗は立ち入り禁止で捜査は膠着している」(社会部記者)という状況だ。

 コロナ禍に負けず自分の夢を実現させた稲田さんの突然の死に、彼女を知る人々は悲しみの表情を浮かべていた。真相の究明が待たれる。

店内での稲田真優子さん 本人ツイッターより
《ついに初公判》《大阪カラオケパブ刺殺》“天満の田中美保”と呼ばれた人気者がメッタ刺しに「執拗にからまれていた」

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